透過型分析電子顕微鏡:JEM-ARM200F (JEOL)
金属クラスターの原子ひとつひとつを低加速電圧(40, 60, 80 kV)でも識別可能な、球面収差補正を備えた高分解能透過型電子顕微鏡(TEM)です。エネルギー分散型X線分光(EDS)を高感度で行うための大口径SDDを2基備えており、1nmの金属クラスターに含まれる元素を同定する能力があります。 ※物質・デバイス領域共同研究拠点(施設・設備利用)対応
NMR:AvanceIII 400 (Bruker)
オートサンプルチェンジャー装備で、通常の1H測定のほか、時間のかかる多核やNOESY、DOSYなどの2次元測定を夜間に自動で行うこともできます。通常の4mmチューブ以外に、微量測定が可能な1.7mmチューブ用のプローブもあります。
ESI-TOF-MS:MicrOTOF II (Bruker)
有機化合物のHRMS(高分解)測定による組成決定や、金属クラスターの構造決定、金属錯体の同定など様々な用途に使用するESI質量分析装置です。ダイレクトプローブでTLCから直接APCI-MSスペクトルを測定したり、クライオスプレーによる不安定化合物の測定もできます。
X線光電子分光装置:ESCA-3400 (島津)
X線高電子分光(XPS)により、表面元素の定性/定量分析や電子状態(価数など)の推定をするための装置です。グローブボックスに直結されており、大気に暴露させることなく測定ができます。
触媒分析装置:BelCAT (日本ベル)
TPD分析による触媒活性評価や、パルス測定によるガス吸着量の定量など、触媒に関わる様々な実験ができます。
ガスクロマトグラフィー質量分析計:GCMS (島津)
触媒反応の生成物同定や定量をするためのGCMSです。液相合成の生成物をバッチ分析したり、反応炉からダイレクトにインジェクトすることもできます。
グローブボックス:美和製作所・米VAC社
酸素と水分量が1ppm以下の雰囲気を作り、その中で溶液調製や素子作成などの作業を行います。最近では紫外可視分光光度計や自動分注装置も組み込まれ、低温測定や大気下で不安定な化合物でも簡単に滴定実験が行えるようになりました。
周波数変調型原子間力顕微鏡:FM-AFM (SHIMADZU)
大気中や溶液中でも原子分解能が得られる最先端の高感度・高分解能AFMです。また、雰囲気制御チャンバーと加熱冷却ステージを備えており、温度や湿度のコントロール、ガス置換を自在に行えます。
アークプラズマ蒸着装置:APD (アドバンス理工)
アルゴン雰囲気のグローブボックス背面に連結されており表からは見えませんが、放電で生成する金属原子のビームをターゲット(基板や担体)に照射することで担持原子、クラスター、ナノ粒子、薄膜を作製することができます。
赤外線加熱炉・水素対応:CCVD-2T (アドバンス理工)
様々なガス雰囲気(アルゴン、水素、酸素…)や真空下での加熱焼成ができる赤外線加熱炉です。グローブボックスに直結されているので、処理後のサンプルを大気に暴露せずに取り出すことができます。
共焦点顕微レーザーラマン分光測定装置:LabRAM HR Evolution (HORIBA)
微小領域のラマン分光測定を行う装置です。特殊な増感素子を用いて微小なクラスターの分析に取り組んでいます。
紫外〜近赤外蛍光分光光度計:Fluorolog-NIR (HORIBA)
紫外〜可視〜近赤外領域を幅広くカバーする高感度な蛍光分光光度計です。
MALDI-TOF-MS:AXIMA-CFR-plus (SHIMADZU/Kratos)
高分子やタンパク分子の分子量を計測するMALDI-TOF-Massスペクトル装置です。デンドリマーの構造確認には欠かせません。使用頻度が極めて高い装置の一つです。
電気化学測定装置:ALS660他 (CHI)
CVをはじめRDVやRRDV、DPVなど色々な測定方法があります。同様の装置が研究室に5台配備されています。
発光量子収率測定装置:PL量子収率測定装置 (HAMAMATSU)
積分球型の発光スペクトル測定装置です。光子の数を正確に測定することによって、発光の量子収率を一発で測定することができます。 ※物質・デバイス領域共同研究拠点(施設・設備利用)対応
等温滴定カロリメーター:VP-ITC (Microcal)
化学反応で放出吸収される反応熱をプローブに滴定実験を行うことで、特に会合体の形成反応について、会合定数やエンタルピー、エントロピー変化を一回の測定で正確に求めることができます。 ※物質・デバイス領域共同研究拠点(施設・設備利用)対応
紫外-可視-近赤外分光光度計:UV-3600 (SHIMADZU) 等
滴定実験から会合定数や錯形成のメカニズムを探ったりすることが出来る主力装置です。すべて、セルの温度を一定に保つことが出来る恒温装置が備わっています。
単結晶構造解析装置:R-AXIS RAPID (リガク)
単結晶構造解析装置です。高速でデータ取得ができるイメージングプレート型で、液体窒素温度まで結晶を冷却できる装置も組み込まれています。
有機合成装置:PPS-5510 (EYELA)等
複数の反応を並行して行うことができるパラレル合成装置です。デュアルラインを使ったガス置換ができ、雰囲気や温度を制御した条件検討の他、金属ナノ粒子(クラスター)のバッチ合成にも使用できます。
分取HPLC:LC-908-C60等 (日本分析工業) 計4台
分子をサイズでふるい分けします。デンドリマー合成には欠かせません。クロロホルム用、THF用、大量分取用など異なる役割の分取HPLCが計5台配備されています。
HPLC & Tri-SEC:LC-10AP (SHIMADZU)とTDA302 (Viscotek)
高分子分析では必須の分子量分布を計測することができます。さらに、粘度、光散乱、屈折率の検出器を組み合わせることによって絶対分子量や流体力学半径などのパラメータも求めることができます。
薬品保管庫
合成に使用する試薬類を保管します。保管庫自体がドラフトチャンバーのダクトと連結されており、有害もしくは臭気の強い薬品でも安全に保管することができます。
フード付き実験台
合成実験室の実験台はすべてフード完備でドラフトと同様に常に吸引されています。各メンバーに一定の専用スペースが割り当てられます。
ミーティングスペース
グループミーティングや打ち合わせ、ちょっとしたお祝い事など多目的に利用できるディスカッションスペース兼リフレッシュルームです。くつろげるように土足禁止のカーペット張り。