研究室生活について

研究室の一年は、歓迎会(新旧顔合わせ会)に始まり、安全講習会、ゼミ合宿などの定期行事に加えて、月1度の研究報告会や輪講(雑誌会)などの行事がほぼ毎週行われていきます。それ以外は実験や解析等の研究ですが、計画や結果に関するディスカッション、論文(関連研究)調査、プレゼンテーションの準備などやることが沢山あります。忙しいですが、研究者としての素養を身につけるにはどれも重要ですので、じっくり取組みましょう。

整った環境で研究に専念

綿密な計画を立てたら、まずは体を動かし実験することから研究がスタートします。成果につなげるためには、沢山の実験をこなしてスキルを身につけなくてはいけませんし、実験データを解析する深い洞察力や知識も必要です。山元研究室では、分子モデリングによる設計、有機・無機合成から同定、物性計測、デバイス作成・性能評価まで幅広い化学の方法論を身につけてもらいます。作業者の健康に配慮して、居室と実験室は分離されており、良好な環境が保たれています。溶媒臭いデスクで事務作業を長時間するようなことはありません。実験室はドラフトチャンバー完備、計測機器室には研究に必要な装置がほぼ全て揃っています。テーマによっては放射光施設(加速器)で実験することや、学外の研究者と共同研究を行ったりすることもあります。

ディスカッションが活路を見いだす

研究に行き詰まったらまずディスカッションです。問題解決への道は一人で考えるより、大人数で意見を出し合った方が早く見つかります。それだけでなく、他人の持っている知識を活用して、時には自分のものにすることもできます。研究報告会でも、積極的に討論に参加する学生を高く評価します。

プレゼンテーションも手抜きしない

将来、皆さんが研究職に限らずどこでどのような仕事をするにも、コミュニケーションは欠かせません。そのためには自分の考え、やっている事、成果などを他の人に理解してもらえるプレゼンテーションの能力が極めて重要です。就職活動でも必ず必要となります。私の研究室では実験で成果を得ることだけでなく、それを伝えること、すなわち判りやすい発表を行うことも重要視しています。プレゼンテーションスキル(発表構成から図作り、発表方法など)を身につけられるように日ごろから訓練します。その成果は日本化学会などで毎年平均5-6件の賞を受賞し続けていること繋がっています。

修論発表会でも毎年優秀発表賞を取っています

5年に一度のPacifichem(ハワイ)には全員で参加


研究室の主な行事

4月
花見
研究室ガイダンス
安全講習会
5月
高分子学会年次大会
ナノ学会
8月
前期打ち上げ
9月
化生研研究室対抗野球大会
高分子討論会
錯体化学討論会
分子科学討論会
10月
研究室ゼミ合宿 ※時期は未定
CSJ化学フェスタ
11月
修士中間発表 (応用化学系)
12月
忘年会 (鮨食べ放題)
2月
修論提出・修論発表会
3月
博士中間発表会 (応用化学系)
歓送迎会
日本化学会春季年会
定期的
修論研究報告会:毎月
博論研究報告会:年4回程度
輪講 (雑誌会):年数回担当
グループミーティング:毎週